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台湾修学旅行

台湾に修学旅行に行くことなったらゼヒ知っておいていただきたいことを台湾現地からお伝えしていきます

台湾のトイレ

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 【写真は国立故宮博物院北部院区のトイレ】

 やはり外国に行くとなると現地のトイレがどんな感じか気になりますよね。ここでは日本とはやや異なる台湾のトイレ事情について述べていきます。

 まずみなさんが台湾の空港に降り立ちます。現地スタッフに会うまでに空港のトイレを使うことになるでしょう。ここでは「ちょっと行きたいけどまだ我慢できるや」なんて思わず是非トイレに行っておきましょう。桃園や高雄の空港は市街地からだいぶ離れたところにあり、途中サービスエリアはありません。またバスに車内トイレはついておりません(バスの仕様として個室のようなものがありますが便器はなく大抵清掃用具置き場になっています)。空港のトイレは大体どこの国もそうですがきれいなはずです。トイレットペーパーもついています。さて、このトイレットペーパーが問題となるのですね、台湾では。一応水に溶けることになってはいますが、水道管の問題で台湾では永らく便器に一切紙を捨ててはいけないことになっていました。

 台湾のトイレで使用される下水道への水道管は日本のものより細く(物資が乏しかった時代の後遺症)、上水道の水圧も弱めで、タンクから流す水も勢いが弱いせいで、排泄物は流れても紙がすぐに詰まってしまいます。そこで紙は個室備え付けのくずかごに捨てるルールができあがったのです。ただそうすると拭いた紙が利用者のすぐ横にあるため、蝿や臭いといった副次的な問題まで派生して特に外国人旅行客には不評でした。そこで空港や駅などの公共施設、ホテルではトイレットペーパーは〈少量ならば〉便器に流しても良いという趨勢になってきています。台北101台湾高速鉄道(新幹線)といった2000年以降の建築物は水道管や水圧の問題をクリアしており問題はほぼありません。しかし古い建物のホテルやレストラン、特に日本統治時代の遺構を使用した施設は未だにトイレットペーパーは詰まりやすいのでくずかごに捨てるよう推奨しています。トイレに入ったら個室内に貼ってある表示を確認しましょう。中国語と図でトイレットペーパーを便器に捨てていいかどうか書いてあることが多いです。観光客が多いところでは中国語、英語、日本語、ハングルといった多言語表示も増えています。

 ホテルの部屋では同室者がいるので拭いた紙をくずかごへは抵抗がある方がほとんどでしょう。添乗員やガイドはこのホテルで紙を流せますと言ったとしても紙の使用量には個人差があります。ですから部屋に入ったらまずカラで水洗レバー(ボタン)を押して水流の勢いを確認してください。日本と同じくらいの勢いであれば普通に流せるでしょう。もし水流が頼りないくらい弱ければ紙が多いとすぐに詰まる危険性があります。

 どれだけトイレットペーパーを使用したのかわかりませんが、一回でも詰まりを発生させた場合、そのホテル利用の団体さんには一律トイレットペーパーを便器に捨てないようアナウンスされます。

 桃園国際空港から最も近いホテル併設レストランは、到着早々食事をとることが多いのですが、とある高校さんは女子・男子両方のトイレ個室全てを詰まらせ、予想を大幅に遅れて出発となるトラブルもありました。以後、このレストラン利用の日程では空港を出ますと現地スタッフは挨拶もそこそこに台湾のトイレの使い方を優先的かつ重点的に説明することになったそうです。