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台湾修学旅行

台湾に修学旅行に行くことなったらゼヒ知っておいていただきたいことを台湾現地からお伝えしていきます

新型コロナ肺炎の影響

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 新型コロナウイルスのニュースが世界を騒がせ始めていた1月の下旬から2月にかけても、多くの学校さまがキャンセルされる中、一部の学校さまは台湾への修学旅行に来てくださっていました。マスク着用徹底、消毒グッズの持参など対策もしっかりされた上です。現地での交流は中止ということが多かったですが、各観光施設はガラガラで快適に見学ができたのではないかと思います。

 ところが3月17日に台湾の疫病管理署(防疫当局)が國際旅遊疫情建議等級表(海外旅行疫病状況アドバイスレベル表)において日本を第三級(警告)という中国やイタリアと同等の実質的渡航不可宣告を出しました。またこれまで日本人観光客は査証免除(ノービザ)で台湾に入国できましたが、そのノービザも無効とされ、17日16時以降の飛行機で入国した日本人は政府指定の施設で14日隔離されることとなりました。日本から帰国した台湾人、また台湾在住の日本人というように台湾が居住地となっている人は帰宅後自宅隔離14日間となります。いずれにしての隔離中は勝手に外出できず、違反者は最大100万台湾元(約350万円)の罰金ですから、もはや観光目的での台湾渡航コロナウイルスが鎮静化するまでできないということになってしまいました。

 日本や中国大陸を含む海外からの観光客が入って来なくなったばかりでなく、台湾国内でもレジャーや移動、会食などが控えられた結果、いくつかのホテル、レストランの倒産・閉店のニュースが伝わっています。また多くの観光施設で営業時間の短縮も行われています。例えば年中無休だった国立故宮博物院が月曜定休になったり。

 台湾と日本の若者たちの交流の架け橋をなりわいとする私達も今が非常に苦しい時期であります。2003年のSARS騒動では私はまだこの業界におりませんでしたが先輩方の話では冬から6月の終息まで仕事もなく大変でしたが今回のコロナの方が影響は大きく、長引きそうだといいます。台湾はSARSで多くの犠牲を出し、殉職された医療関係者は国家の英雄として忠烈祠に祀られています。その反省と経験から、防疫については早くから態勢を整え、武漢で流行が起こり始めたころから中国大陸からの観光客を制限し、マスクも量産、国家買い上げ、IC健康保険証による実質配給制としています。また一時期ティッシュやトイレットペーパーが品薄になりましたが、政府のデマに対しての厳しい罰則も奏功し店の陳列棚には普通に生活用品は充分な数が並んでいます。台湾のこうしたコロナ対策や民生優先の政策が日本や諸外国でも評価されているのは嬉しくもあり誇らしくもあります。こうしたことがコロナ終息後、台湾を旅行先に選んでくださるきっかけになればこれ以上のことはありません。いろいろな意味で安心を提供できる台湾への修学旅行が一刻も早く再開できることと、日本の皆様のご無事をスタッフ一同お祈り致しております。