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台湾修学旅行

台湾に修学旅行に行くことなったらゼヒ知っておいていただきたいことを台湾現地からお伝えしていきます

『路(ルウ)台湾エクスプレス』見たら台湾修学旅行で台湾新幹線乗りたくなった場合

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NHK で放送された台湾新幹線の建設に携わった人々の人間模様を描くドラマ『路(ルウ)〜台湾エクスプレス』の 放送を見て台湾に行ったらぜひ台湾新幹線に乗ってみたいと思われた方も決して少なくはないと思います。

 実際に台湾修学旅行の実施にあたって台湾新幹線に乗車する学校さんも非常に多いです。 世界で初めて日本の新幹線技術が台湾へ移入された第一号として、現地の人に日本の鉄道技術がどう利用されているか実際に乗車して体験 するのは非常に学習的効果が高いと思います。

 現在の台湾高速鉄道台湾新幹線)で使われているのは三菱重工製の700 T 型という車体ですが、 日本の新幹線の車体とどこがどう違うのかは鉄道に詳しい生徒や先生に説明してもらえたら全体のためにもなります。

 やはり車窓の風景が何と言っても 是非とも見ていただきたいものです。 台北から高雄(左営)へ南下する場合まず最初は地下を通りますが、やがて空港近くの桃園に差し掛かりますと外には田んぼや農業用溜池がたくさん、大小様々な工場も見えてきます。台中駅は都市部を通りますが、あとはだんだんと穀倉地帯、野菜のハウス栽培が盛んな西部、さらに嘉義で北回帰を越えると亜熱帯から熱帯へ、車窓にはパイナップル畑やさとうきび畑などが広がってきます。そしてセメント工場など重工業の施設が多くなってきたら終点の左営駅となります。

  新幹線を学生団体で利用するのは実は非常にハードルが高いことです。 学校さんによっては前年実施経験からまず無理と 判断されてしまうこともあります。 在来線の台湾鉄道(台鉄・国有鉄道)は度々遅延が発生しています。 ところが台湾高速鉄道は日本が誇る新幹線、時間に正確無比なのが何よりのセールスポイントです。 その正確な時間を乱さないよう速やかに乗降車できる統率力が学校さんには求められます。 車両には他の一般のお客様もご乗車されてますので、そういった方々に迷惑をかけないマナーも学校さんには求められます。

 ですから以下のような行為が頻繁に起きてしまうような学校さんには台湾新幹線の利用をお勧めすることは残念ながらできません。
・現地スタッフ、駅係員の指示に従えない。ホームの白線からはみ出す、降りる人を待たずに乗り込もうとする。
・ 乗車してもすぐに席に座らずちんたらとして後ろをつかえさせ、後ろの人たちがホームに取り残されるようなことを招いてしまう人。これで新幹線の発車時刻を遅らせた日本の恥になるケースも。
・座席の向きを変えたり、大声で騒いだり、車両を行ったり来たり、デッキにたむろして他の乗客や乗務員に注意される。
・座席ポケットや棚に忘れ物(バスと違い確認不可能で、回収に膨大な手間がかかります)。
・設備を破壊、汚損する、備品を持ち去るなどの不法行為
・きっぷを無くす。

 これらを 完全にゼロにすることもまた難しいものです。 それでもゼロに近づけることはできますのでいくつかの方法を学校さんにはお願いしています。
・スーツケースはトラックで別送。→こうすることで、駅構内や車内の移動がスムースになり 忘れ物も減ります。
・ ホームに着いた時点で 切符の席番号に従って車両の真ん中辺りの人は先に並び、外側の人は後ろの方に並びます。→ホームの地面に”1列〜9列はここ”のように表記してあります。
・途中駅下車の場合、 到着時刻10分前 を過ぎたらトイレに行かないようにお願いする。
・他の乗客もいるので(例え貸し切りだとしても)声のボリュームは抑えるようお願いする。


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 台湾高速鉄道のきっぷはこのような形で、名刺サイズです。 目的駅到着時刻もしっかりと印刷されてます。「何時に着くの?」はこのきっぷが手にある限り愚問です。
画像のように 1標準廂 2D
        car
と表記されている場合、 あなたの席は1号車(普通指定席)2列目の D の席となります。普通横並び5列シートで、3列+2列です。3列Aが窓側、Cが通路側、2列Dが通路側でEが窓側となります。

 自動改札でのきっぷの差し入れ方は縦方向であれば、前後・表裏は関係なく差し入れることができます。横から差し入れて上から出るのを引き抜くのですが、日本の新幹線の改札よりちょっと半呼吸遅いかもしれません。目的駅について、改札を出るとき、きっぷは回収されませんから忘れずに引き抜いて、どうぞ記念に持ち帰ってください。
 飲食はMRTと違って自由ですが、コロナの時期は飲食禁止で車内販売中止ですが6/1から飲食解禁に戻るようです。ただマスク着用はもうしばらく続きます。

 皆さんが台湾に来られる時にはマスク着用とか制限がなく、飲食も楽しみながら台湾新幹線に乗れるようになっているといいですね。

#台湾新幹線 #路ルウ〜台湾エクスプレス #台湾高速鉄道

『路(ルウ)~台湾エクスプレス~』の主題歌『つながる心』を中国語で歌おう

『路(ルウ)〜台湾エクスプレス〜』テーマ曲
『つながる心』を中国語で歌ってみましょう。

【作曲】 清塚信也【作詞】 田渕久美子
【訳詞】 陳信延【演唱】 Chendy


※ ・ローマ字ピンインは中国大陸の表記を参考。
 ・カタカナはピンインをもとに便宜的につけたもので中国語本来の発音を正確に表すものではありません。
 ・故意に字体や表記を変えているものはコピペ対策の地雷のようなものです。歌の練習には支障ないものと思います。
 
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ウェイニーウォヂージィェン
wèi nǐ  wǒ zhī jiān
為 你 我 之 間

ファチュラシュシィェン
huà chū le  xū xian
畫 出 了 虛 線

シィァンユェゾウダオ
xiāng yuē zǒu dào
相 約 走 到

シィァンユーデェ゛ァモウティェン
xiāng yù de mǒu tiān
相 遇 的 某 天

ランシャオリィァンクァシン
rán shāo liǎng kē xīn
燃 燒 兩 顆 心

シーチールェ゛ァヌオイェン
shì chì rè nuò yán
是 熾 熱 諾 言

リィェンジェリィァングェ゛ァシージェ
lián jiē liǎng gè shì jiè
連 結 兩 個 世 界

ジンスェァウェイフォンルーインユェ
jīn sè wēi fēng rú yīn yuè
金 色 微 風 如 音 樂

チュイフーヂェ゛ァフェイウーデェ゛ァファバンフゥァンイェ
chuī fú zhe  fēi wǔ de huā bàn huáng yè
吹 拂 著 飛 舞 的 花 瓣 黃 葉

メイモンフゥェイ  チュァントウチャンイェ
měi mèng huì   chuān tòu cháng yè
美 夢 會    穿 透 長 夜

ヨンシーダイウォフェイユェ
yǒng xì dài wǒ fēi yuè
勇 氣 帶 我 飛 越


Ah~ジゥスゥァンツォンチィェン
jiù suàn cóng qián 
就 算 從 前

リィゥグゥォラレイシュイ
liú guò le  lèi shuǐ
流 過 了 淚 水

ロンイャォシュェフゥェイシュユェン
réng yào xué huì xǔ yuàn
仍 要 學 會 許 願

ブーイャォワンチュェ
bù yào wàng què
不 要 忘 卻

フゥェイイースェイピィェン
huí yì suì piàn
回 憶 碎 片

シーウェイラチォンチュェン
shì wèi le chéng quán
是 為 了 成 全

ゴンワンヂォンデェ゛ァミンティェン
gèng wán zhěng de míng tiān
更 完 整 的 明 天

ヂーイャォニーウォ
zhǐ yào nǐ wǒ
只 要 你 我

リィェンチォンイーシィェン
lián chéng yī xian
連 成 一 線

ショウシンジンウォヂェ゛ァ
shǒu xīn jǐn wò zhe
手 心 緊 握 著

ビーツーズェイジィェンディンシンニィェン
bǐ cǐ zuì jiān dìng xìn niàn 
彼 此 最 堅 定 信 念

ナーティァォルー ジゥフゥェイフーシィェン
nà tiáo lù    jiù huì fú xiàn
那 條 路    就 會 浮 現

ウォメンイェンチィェン
wǒ men yǎn qián
我  們  眼  前


🔻『路』をNHKと共同制作した台湾のテレビ局公視の中国語歌詞つきの『つながる心』です。
https://www.facebook.com/PTS1997/videos/274919860313973/

#路 #ルウ #台湾エクスプレス #台湾新幹線 #つながる心 #中国語歌詞

衛生管理

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〔画像は台北孔子廟

 学校さんの中には秋季に恒例として台湾への修学旅行を予定してまだキャンセル手続きを取っておられないところもあるようで、私達としてもコロナウイルス肺炎が一刻も早く収束し、台湾に日本の修学旅行生をお迎えしたい気持ちでいっぱいです。

 コロナ騒動がおさまっても、各種ウイルスは依然脅威として残るわけで、海外へ出るとなれば医療機関にかかるのも簡単ではないですし、貴重な修学旅行の時間を減らすような体調不良や病気怪我は絶対に避けたいところです。

 飛行機やバスなど閉鎖空間ではマスクを着用した方がいいでしょう。手洗いやアルコール消毒もこれまで以上に心がけ、しっかり行うべきです。

 以下は台湾の人が顔をしかめる日本人の不衛生的習慣です。台湾人の日本人へのイメージが「綺麗好き」だったのですが、少なくとも私達のように日本人相手にサービスを提供する人間は日本人(特に若者)の行動に「?」と思わされることが少なからずあって、そんなことで病気を防ぎ体調管理ができるのかと疑問に感じた次第です。

 ・直箸(じかばし)→中華料理はテーブルにドカンと大皿が置かれ、共用の箸や大型スプーンでそれぞれの小皿に盛ります。

 ・かじりかけの食べ物を友達にあげる→フライドチキンや串刺し臭豆腐などをこうしてシェアしている日本人観光客が多くて、私達案内している台湾人に食べかけを渡してくる日本人がいますが、「不潔!」の二文字しか思い浮かびません。

 ・ジュースの回し飲み→缶入りドリンクの缶の飲み口やタピオカドリンクのストローに唾液が着くのにそれをシェアするのは台湾人自身はしない(昔肝炎が流行っていたので)し、日本人がやっているのを見て気持ち悪いと感じます。

 ・テーブル、地面に落ちた食べ物を拾って食べる→「3秒ルール」はあくまで科学的根拠のない迷信で、瞬間的でもばい菌やウイルスは着くのです。台湾でも季節的に手足口病ノロウイルスが流行します。まして放し飼いの犬が多い環境では犬の糞が道に落ちていることが多く、それが人びとに踏まれ、ウイルスや寄生虫が室内、車内に持ち込まれている可能性があります。できれば床や道路にカバンをじかに置かないでください。じかに座らないようにしてください。

 ・ハンカチの長時間使用→台湾人はハンカチを持ち歩きません。ペーパータオルかハンドドライヤーを使うか「自然乾燥」です。ティッシュを使うこともあります。ハンカチは濡れた物をポケットやカバンにしまうと、台湾の高湿環境ではばい菌が繁殖しやすいです。1日に何回か交換するならともかく、連日同じハンカチなどは逆効果ではないでしょうか。

 ・指に唾を着けて紙を配る→これは中高年男性の先生に多い顰蹙不潔行為です。紙に付着したコロナウイルスは1週間くらい死なずに残るそうなのでやめていただきたいです。

 もちろん台湾の店や街中を見回してみて、全体的な綺麗さ、例えばゴミの少なさ、メンテナンス頻度は日本の方が優れているはずです。ただコロナウイルスが蔓延している時期に唾液による交叉感染は台湾人も神経を尖らせていますので、お互い心がけたいものです。

新型コロナ肺炎の影響

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 新型コロナウイルスのニュースが世界を騒がせ始めていた1月の下旬から2月にかけても、多くの学校さまがキャンセルされる中、一部の学校さまは台湾への修学旅行に来てくださっていました。マスク着用徹底、消毒グッズの持参など対策もしっかりされた上です。現地での交流は中止ということが多かったですが、各観光施設はガラガラで快適に見学ができたのではないかと思います。

 ところが3月17日に台湾の疫病管理署(防疫当局)が國際旅遊疫情建議等級表(海外旅行疫病状況アドバイスレベル表)において日本を第三級(警告)という中国やイタリアと同等の実質的渡航不可宣告を出しました。またこれまで日本人観光客は査証免除(ノービザ)で台湾に入国できましたが、そのノービザも無効とされ、17日16時以降の飛行機で入国した日本人は政府指定の施設で14日隔離されることとなりました。日本から帰国した台湾人、また台湾在住の日本人というように台湾が居住地となっている人は帰宅後自宅隔離14日間となります。いずれにしての隔離中は勝手に外出できず、違反者は最大100万台湾元(約350万円)の罰金ですから、もはや観光目的での台湾渡航コロナウイルスが鎮静化するまでできないということになってしまいました。

 日本や中国大陸を含む海外からの観光客が入って来なくなったばかりでなく、台湾国内でもレジャーや移動、会食などが控えられた結果、いくつかのホテル、レストランの倒産・閉店のニュースが伝わっています。また多くの観光施設で営業時間の短縮も行われています。例えば年中無休だった国立故宮博物院が月曜定休になったり。

 台湾と日本の若者たちの交流の架け橋をなりわいとする私達も今が非常に苦しい時期であります。2003年のSARS騒動では私はまだこの業界におりませんでしたが先輩方の話では冬から6月の終息まで仕事もなく大変でしたが今回のコロナの方が影響は大きく、長引きそうだといいます。台湾はSARSで多くの犠牲を出し、殉職された医療関係者は国家の英雄として忠烈祠に祀られています。その反省と経験から、防疫については早くから態勢を整え、武漢で流行が起こり始めたころから中国大陸からの観光客を制限し、マスクも量産、国家買い上げ、IC健康保険証による実質配給制としています。また一時期ティッシュやトイレットペーパーが品薄になりましたが、政府のデマに対しての厳しい罰則も奏功し店の陳列棚には普通に生活用品は充分な数が並んでいます。台湾のこうしたコロナ対策や民生優先の政策が日本や諸外国でも評価されているのは嬉しくもあり誇らしくもあります。こうしたことがコロナ終息後、台湾を旅行先に選んでくださるきっかけになればこれ以上のことはありません。いろいろな意味で安心を提供できる台湾への修学旅行が一刻も早く再開できることと、日本の皆様のご無事をスタッフ一同お祈り致しております。

 

冬休みに入っても

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 12月下旬、日本は学校が冬休みに入って、私たち台湾での修学旅行の受け入れは一段落ついたところではありますが、完全オフではありません。

 なんとこの冬休みの時期にも修学旅行を実施する学校さんがおられるのです。これは学校さんがなにも好き好んでこんな時期に申し込まれたのではありません。しかたなく貴重な休みを潰して来られているのです。もともと学校さんによっては毎年香港や韓国に修学旅行に行っていた場合、過激なデモや二国間関係の悪化によって急遽行き先変更せざるをえなくなったわけで、さていざ台湾に行こうと思い立ってもベストシーズンの秋〜12月中旬は飛行機もホテルもバスも常連他校さんに押さえられていて新規の入れる余地なし。年末年始は繁忙期、1月下旬は台湾も旧正月連休で受け入れ不可、ということでクリスマス前後に台湾に来られる学校さんをちらほら見るようになったわけです。クリスマスツリーやイルミネーションは旧正月明けの2月まで飾られたままなので、赤や金の派手な正月飾りと共に写真に撮って楽しむことができます。されど冬は気温10度以下に下がることもあるので、日本の冬と同じような格好でおいでください。

修学旅行中も部活練習?

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〈画像は台中市の台中公園〉

 日本の高校生は台湾の高校生に比べて部活動の加入率が高く、運動部に入っている生徒の数も日本の方が多いです。

 スポーツの名門・有力校、そして高校生選手も、修学旅行ともなればみな一人の生徒として台湾にやってきて観光して交流もすることになります。

 大会が近いというある部活は、修学旅行中も朝練習は欠かせないそうで、ホテル近辺で安全に走れるコースを聞いてきました。川沿いや公園、大学のキャンパスがちょうどよさそうですが、ホテルからそこへ行くまでが交通量の多い道でちょっと心配でした。学校は授業時間以外に、グラウンドを市民に開放していることもありますが、学校ごとに対応が違うので確認が必要です。

 またある部活はホテル裏の空きスペースで体操をするということでしたが、朝6時から気合の入った大きな声で体操しだし、ホテル宿泊客だけでなく隣接しているマンションの住民からも苦情がきました。

 部活動の道具の持ち込みもけっこうあって、例えば野球部のバットや剣道部の竹刀は慣れた自分の道具で素振りしたいとスーツケース以外に別途梱包して持ってくるというものです。これもいろいろと迷惑がかかる代物です。通行人がいる歩道で素振りして危ないと思われたり、集団でバットもった坊主頭集団が移動していたら市民は恐怖を覚え通報されるとかがありえます。ホテルでの荷物管理、トラック輸送でも数えそこなったり、運びそこなったりの恐れ大です。大事な道具のはずなのに、肝心の持ち主が空港のターンテーブルやバスから取り忘れて現地スタッフに多大な迷惑をかけた生徒もいました。

 育ち盛りでまして運動もしていたらたくさん食べるというのはあたりまえで、規定のメニューの量だけでは足りないこともありえます。レストランによっては白いご飯、またはチャーハンはおかわり可能ということもあります。当日でいきなり言われても対応できないこともあるので、できれば事前に食欲旺盛な生徒が多いとか、おかわり可能な品目や数量を連絡・相談していただけると助かります。部活の生徒が日本に帰ってから、大会で活躍してニュースに名前が出たりすると、私たちも嬉しく思うものです。

知らずにやらかしがちなこと。

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 修学旅行生を直接案内する現地ガイドに、おなじ日本人で高校生と社会人、どっちが大変と聞いたら、ほぼ皆さん「高校生!」と答えます。いろいろ理由はあると思いますが、集約すると、「海外旅行が初めてで日本の常識をそのまま持ち込む」とか、「アレルギーの子が多い、自己体調管理ができない子が多い」というのもあります。「車内やホテル内で騒ぐ」「話を聞かない、聞いても守らない、守らなくても謝らない」など扱いにくい印象が強いようです。但しこれらは社会人の来台旅行、例えば社員旅行でも見られます。普段の仕事では遅刻しないような人も、観光での集合時刻に遅れたり、あるはずもない焼酎を求めるおじさまとか。

 とにもかくにも修学旅行は団体行動が基本で、安全が至上課題です。皆さんを日本の親御さんのもとにお帰しするまで、添乗員、ガイド、我々現地手配、教職員、同行スタッフ、全員気が抜けません。ちょっとした逸脱行為が全員の安全や利便性を損なうこともあることを心に留めておいていただきたいです。

 ここからは修学旅行生が知らず知らずのうちに、現地側人間や同行者に迷惑をかけがちな行為をまとめたものです。

・勝手に離脱。→何が起きるかわからない、まして言葉も通じない海外ですので、個人行動でなくグループ行動が基本です。1人でもいなくなれば、「探す」行為に人手と時間が取られ、この後の日程に大きく影響します。

・万引きなど窃盗、器物の破壊行為。→日本では子供のしたことだと大目に見てくれるようなことでも台湾ではほぼ確実に警察沙汰に。

・バスの乗降がのんびり。→台湾の道路は駐停車が非常に難しい。ドライバーは違反切符を切られるリスクを抱えているので速やかな乗り降りをお願いします。

・生徒がバスの最前列に座る→相次ぐバス事故の教訓から、比較的危険な最前列は基本、空白とし、席数が足らない場合、ガイドや添乗員が座ります。後ろの席でもシートベルトは必須です。

・観光バスは原則飲食禁止です。ペットボトルのミネラルウォーターとお茶飲料のみ許可しているバス会社もあります。スナック菓子やタピオカミルクティーでシートが汚されることをドライバーさんは大変嫌います。

・トイレでトイレットペーパーを流して詰まらせる。→流してもいいトイレもありますが、古い建物のトイレでは流さないよう標記されており、そういうトイレでは紙はくずかごに。

・台湾の悪口を町中で大声で話す。→台湾で日本語がわかる人は大勢います。日本人の集団は良くも悪くも人目を引きますので、言動には注意を払いましょう。

・信号がない箇所で道路を渡るため手を上げてクルマを止めようとする。→歩行者優先?どこ吹く風のクルマ・バイク優先社会では、道路の横断は慎重の上に慎重を期して渡ってください。

・「後でね」「考えておく」「日本に来たら遊びに来てください」など曖昧、社交辞令を気安く言わない。→台湾人は本気で受け取ります。YES、NOは、はっきりと!

国立故宮博物院〜翠玉白菜帰還について

 国立故宮博物院の一番人気の至宝・翠玉白菜(ツイユィバイツァイ)ですが、この半年間、台中で開かれていた花博にて展示されていましたが、会期終了ということで4/30より台北故宮に戻っており、302展示室にて展示されています。

 なお同じ302号室にあった肉型石は、オーストラリアニューサウスウェールズ州立美術館に貸し出されており、ゴールデンウィーク連休後には戻ってくる予定です。