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台湾修学旅行

台湾に修学旅行に行くことなったらゼヒ知っておいていただきたいことを台湾現地からお伝えしていきます

グループ分け

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 故宮博物院などの施設の見学は基本、クラスあるいは号車ごととなることがほとんどです。そして日程の中ではさらに細分化されたグループ行動も少なくありません。体験コースに分かれる時、B&Sで自由行動する時だけのグループもあるでしょう。
 
 現地校訪問でも10人前後の班に分かれて体験授業に参加したり、ディスカッション、共同創作、部活交流などもあります。その際混乱するのが、日本語と台湾国語では「組」と「班」があべこべになることです。日本語で「3年A組の2班」は台湾国語で「3年A班2組」です。到着すると現地校のボランティアの生徒がプラカードを持って先導してくれるのですが、周知が徹底していないと生徒がどこに着いて行ったらいいのかわからなくなります。できれば日本語表記そのままで、現地校生徒に「班は組の下」と周知してもらっていたほうがスムーズでしょう。

 グループ分けはまだあります。九份などでの自由行動時は単独行動禁止の学校さんが圧倒的多数です。それから十分での天灯上げは基本4人一組(書く面が4面あるため)です。こういったグループ分けは事前に決めておいてしおりに記載していたほうが混乱せずにすみます。

 ただバスやレストランの席割は事前に決めておいても、バスシートの配列がバスごとに違ったり、レストランのテーブル人数が店ごとに違ってくるので(これを統一しろと台湾側に要求するのは無理難題レベルです)、このへんは臨機応変に座っていただくしかありません。

 最近、一番現地スタッフ(レストラン、ガイド、受け入れ施設スタッフなど)を悩ませ苛つかせているのが「仲良しグループ」問題です(特に女子)。これはどういうことかというと、普段の教室内の仲良しのグループが、台湾のレストランや見学施設などで席が離れ離れにならざるを得なくなった状況下で、むくれるぐらいならまだしも、泣いて抗議したり、8人掛けの席に無理やり9人、10人と割り込んだりしてくる珍現象(ほぼ女子のみ)です。台湾ではまず見られないこうした事象に現地人たちは大変困惑します。中には「社交性ゼロか!」「閉鎖社会の皺寄せだね」と揶揄されることも。円卓料理は店側が隣とくっつき過ぎないよう快適な食事ができるようテーブルごとに定員を設定しています。そこへ急に人数が変わると、椅子を入れ、食器を追加し、豚の角煮など個数が決まっている料理はテーブル間で数量調整するなど手間がかかってしまいます。そこまでやらせて仲良しグループ同士で盛り上がりたいのでしょうか。食事の一時間だけですら普段話したことのないクラスメートが隣に座ることが耐えられないのでしょうか。こうした傾向は私立の学校さんに比較的多く見られるということです。先生方もこうしたクラスメート同士の個人的人間関係には頭を悩まされることと思いますが、公式行事である修学旅行を完遂させるためにも、最適なグループ分けか、私より公を優先させるよう生徒を説得するかしておいていただけましたら、現地スタッフとして幸いでございます。