続・台湾が選ばれる理由

　日本の高校が台湾に行きたがる理由。

　その一つに「学校交流」というのがあります。
　その名の通り、日本の高校と台湾の高校が台湾現地で交流するのです。日本の高校生たちはこちらの学校ではおおむねどこも熱烈歓迎されます。中には全校生徒あげて校門から迎え入れ、保護者やOB・OGまで動員して歓待してくれることも。セレモニーの出し物もかなり前からみっちり練習して、校内ではあちらこちらに日本語での表記が。日台双方の生徒が同じ授業を受けるとか、料理やダンス、美術などを共に楽しむプログラムもあります。運動部同士で試合もあります。あるいは小グループに分かれて双方の生徒が一緒にまちに繰り出すイベントも好評です。これは現時点では「B&Sプログラム」と言うかたちで台湾の日本語学科の大学生が日本の高校生数人を引率して市内観光というパターンが多くなっています。

　いずれにしても交流の間、先生方は「楽」できるのです。ぜんぶ相手側におまかせできるのですから。学校内での交流ならその間現地校長が自慢のお茶を淹れてくれたり、校内見学させてくれたり。生徒が市内観光なら先生方は見回りを交代で行なったりしますが、その間足裏マッサージに行ったり小籠包を食べに行ったりできるのです。日頃激務の先生方には格好のくつろぎタイムのプレゼントになるのではないでしょうか。