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台湾修学旅行

台湾に修学旅行に行くことなったらゼヒ知っておいていただきたいことを台湾現地からお伝えしていきます

日台の温度差

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 ここで言う温度差とは気温の差のことではありません。気温差はたしかにあり、先週、東京が桜が咲いているのに気温が5度といいう日、台北では30度近くまで上がり、この日に来台された方は体調を壊さないか心配です。

 今回言うところの温度差は、修学旅行における、日本、台湾両校の受け入れの積極さ、おもてなしの充実度、パフォーマンスの派手さなどの格差を指しています。

 台湾の学校を訪れた日本の修学旅行生はたいてい度肝を抜かれます。バスを降りて校門に入るや、台湾の学校の生徒、先生、保護者が並んで拍手で出迎え、中には鼓笛隊や儀仗隊のお迎えまで。皆さん個人個人の名前を記したカードを持ったバディ(パートナーとも。台湾国語では”夥伴“〈フォバン〉,小天使”〈シャオティエンシィ〉とも呼ぶ)が日本の生徒のアテンド役となり、相手を見つけるや、腕を組んで来て講堂まで案内してくれる場合もあります。あまりの熱烈歓迎ぶりにまるで自分がアイドルにでもなったかのように錯覚するはずです。歓迎式典ではこの日のために一生懸命練習してきたことがわかるハイレベルなパフォーマンスを見せてくれ、スピーチでは日本語ができる生徒or先生or保護者orOGOBが日本語で話し出し、タピオカミルクティーやお菓子がこれでもかと出てきて、最後におみやげ(学校の名前入り学生カバン型ミニポーチが最近の定番)を渡され、またも校門の外まで盛大な見送り。バスが学校から離れ、ずっと手を振っていた台湾の生徒が見えなくなると、涙ぐむ日本の生徒。

 今や修学旅行の双方向性の時代。姉妹校、提携校なら台湾からも生徒・先生が日本を訪問するのも当たり前。しかし、ここで台湾の生徒にとって”あれっ?”と思うこと。台湾の生徒が学校に着いてもシーンとしている。(台湾は町中ならどこもひどく賑やかですが日本は静まり返っていることが多いから余計)やっぱり授業もあるからか、応接役の生徒数名が体育館で出迎え。台湾国語ができる人が一人もいないから、台湾から来た添乗員に通訳も司会も丸投げ。出し物も準備不足が見え見えのダンスとか歌、スピーチも自信なさげでカンペ棒読み。お土産も予算が限られていて、”え?これだけ!?”と台湾の生徒がうっかり口に出してしまうようなちゃちなグッズだったりと、何度か随行したことのある私はいつもヒヤヒヤ、オロオロ。本当は日本の先生に「先生、これはないでしょう!」とか、日本の生徒に「みんなこれでいいの!?」と大声で問いかけたいのですが、行事が粛々と進んでしまっているのを止める勇気もないので、苦虫を噛み潰すように後ろの方で座っている台湾側スタッフがいたら、それは多分私です…。