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台湾修学旅行

台湾に修学旅行に行くことなったらゼヒ知っておいていただきたいことを台湾現地からお伝えしていきます

絶不評のレク

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 修学旅行の思い出にと企画されたレクリエーション活動(以下”レク”)。当事者の生徒さんや先生方は台湾での修学旅行にさらに楽しい1ページが添えられたと喜ばれているかもしれませんが、これが現地の旅行会社、ガイド、ドライバー、ホテル、レストランの面々から大大大不評なのです。

 レクには主にホテルのバンケットルームやレストランの舞台を使用して行う室内型と、バスの移動中に行う車内型とあります。

 室内型はほとんどの場合、夕食後に同じ会場で行われることが多いようです。この場合、マイクや音響、プロジェクターを使用して出し物をすることが多いです。残念ながら台湾のこういう場所で日本並の設備とメンテナンスを期待するのは難しいです。マイクの不調、機器の接続不良など当日の予測外のトラブルも多いです。日本から持ってきた音源などの媒体が台湾側で再生できないことも多々起きています(USBフラッシュメモリが無難です)。機器担当者はもちろん日本語がわかるわけありませんから、付き切りとなる現地ガイドに日程外の仕事を依頼する形になる、不満が溜まります。一番の問題は、レク進行の段取りが悪く、どこの学校さんでも予定時間を軽くオーバーしてしまうことです。日本の方は始まる時間には厳格でも終わる期間がルーズだと言われます。それぞれの班の持ち時間を短縮してと頼んでも、日本で練習したとおりにしかできないと断られます。ある学校さんですが、レストランは食事とレク含めて21時までという条件でした。ところがレクがダラダラと長引いて、22時近くにお開き、レストラン従業員はそのままサービス残業になるようで恨みがましい目で周囲を掃除しながらお気楽に振る舞う生徒達を見ていました。ドライバーもガイドも当然残業で残業代が増えるわけでもなく不機嫌になります。特にガイドはホテルについても先生方や添乗員と翌日の日程の打ち合わせをしてから上がりなので帰宅が午前様になり、また6時間後にはホテルへと駆けつけることになります。私たちは日本人が100%日本語で行うレクをわざわざ海外に来て現地の人々の不興を買ってまで空気を読まずにすることが理解できず、会社としても日本側にご提案することはありません。

 バスの長距離移動は皆さんにとっても退屈なことでしょう。そこで全員参加の車内レクとなるようです。カラオケ(著作権関係で機器が使えなくなりアカペラ)、山手線ゲーム(古今東西)、しりとり、クイズなどがおこなわれるようです。それはそれで構わないのですが、先生方や看護、カメラマン、添乗員はこういう時くらい休ませてほしいはずです。ですからせめてマイクは使わず、静かでいたい人への配慮もわすれず行っていただきたいものです。特にドライバーは朝から夜までずっと緊張を強いられる運転をしています。交通安全の大敵は情緒不安定です。修学旅行とは無関係ですが、以前こんなことがありました。とある山間部のスクールバスで、生徒が乱痴気騒ぎを起こしていたところドライバーがキレて「山猿ども全員降りろ!」と山道に生徒全員置き去りにした事件がありました。また中国人観光客を載せていたドライバーが情緒不安定で自ら車内
に放火し心中を図る事件も起きています。幸い日本からの修学旅行生を載せたバスでは大きな事故も起きておらず安心したいところですが、今後も危険を最小限にするためにも、周りの人たちの気持ちを汲んで行動するようにしてください。