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台湾修学旅行

台湾に修学旅行に行くことなったらゼヒ知っておいていただきたいことを台湾現地からお伝えしていきます

西門町

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 清国の時代に築かれた台北城の西側の城門である寶成門があった場所が西門町です。通称西門と呼ばれた城門は日本統治時代初期に壊され残っていませんが、商圏名、駅名として残りました。

 よくここを紹介する時に「台北の渋谷/原宿」と言われることがあります。それだけ若者の集う街、流行の発信基地でもあるからです。かつてはよく歌手の新作CDの発表・サイン会が行われたものです。ユニクロも台湾上陸の時はここに最初の店舗を置きました(今でもあって店内のトイレがありがたい)。若者向けの映画館、カラオケボックス、飲食店、ファッション・雑貨、美容室からネイルサロン、ケータイ関連、タトゥーの店まであります。

 ここは修学旅行ですとB&Sで訪れることが多いです。大学生のお兄さんお姉さんに台湾の若者の流行を教えてもらうにはうってつけの場ということでしょう。「阿宗」という立ち食いの煮麺のお店で一緒になって麺をすすっている台日学生グループをよく見かけます。

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 ただ、ここに来たグループはたいてい両手にお土産いっぱいになり、この後の行程に支障が出ることが多いです。なぜか特定の土産物屋の袋を持った高校生ばかりです。調査したところ、西門町の数軒の店(↑画像の店を含む)が大学生を勧誘し、高校生がその店で買い物したらバックマージンを支払うようにしているそうです。この行為は明らかに違法です。そもそもライセンスのない大学生が客をガイドすること自体が法律スレスレのグレー行為です。ですから日本側から大学生には「報酬」ではなく、あくまで「交通費」「飲食費」の名目でいくらかのお金を渡しています。表向きは台日の学生同士の交流プログラムということになっています。台湾の空港でも時折観光局がノンライセンスの違法ガイドを取り締まっています。もし皆さんの案内役の大学生が目の前でしょっぴかれていったらきっとショックでしょう。高校生が制服着て西門町でお土産爆買いしていたらそれは目立ちます。B&Sは買い物ツアーではないのですからもう少し健全な方向で案内をしてほしいものです。

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 西門町は何も新しいものばかりではありません。↑の紅楼は日本統治時代に市場として建てられたレンガ建築で現在は台湾の若手アーティストの創作の場となっています。↓の天后宮は元々「弘法寺」という弘法大師空海を祀った場所ということで現在でも空海像が安置されています。外の喧騒が嘘みたいに静かな空間です。台湾の大学生もこういう日本とつながりのある所の背景も調べて日本の高校生を案内してもらえたらと思います。

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