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台湾修学旅行

台湾に修学旅行に行くことなったらゼヒ知っておいていただきたいことを台湾現地からお伝えしていきます

連絡事項の伝達方式

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 台湾現地に着いてから、翌日の日程、変更点や注意事項を生徒全員に伝える方法はいくつかあります。旅行会社の提案と学校側の要望を合わせて作られたしおりそのままを忠実になぞって修学旅行が進行することはまずないと言っていいと思います。

 よくあるのが、夕食後、しおりと筆記用具を取り出させて、添乗員か先生が翌日のことを伝えるやり方。ただ、夕食会場となったレストランにとっては迷惑な話で、さっさと片付けて次のお客さんを入れたいのに居座られては困るというわけです。また、デザートが出て、ガイドに「バスを呼んでください」と指示しておきながら、連絡事項がダラダラ長引いて、バスをレストラン前で待たせるという、台湾のドライバーに一番嫌われる行為を平気で行う学校さんもまだ見受けられます。(台湾都市部は一時停車も原則”瞬間的乗降”のみでありカラのバスが路肩待機すること自体が警察による違反切符→高額罰金はドライバー負担となり、怒りがガイド、教師、添乗員に向かう)

 ホテルのツアーデスク前に生徒全員を集めて夜な夜な大声で連絡事項を話している学校さんもありますが、時間が長引くと他の宿泊客に迷惑がかかります。一方でこういう学校さんもありました。変更点や注意事項をすべてホワイトボードに書き込み、生徒にスマホで撮らせるか筆記させるやり方です。

 伝統的に海外修学旅行を行っている学校さんで多いやり方は「班長会議」と「室長会議」です。6〜10人単位の代表である班長か、2〜3人部屋の代表である室長が会議室などに集められ、翌日のことを伝える。それぞれの長はそれをメンバーに伝える、とかなり手間のかかる、そして又連絡による伝達ミスのリスクもはらむこの方式がいまだ主流なのが理解できません。

 私達台湾人同士の旅行では、卒業旅行でも社員旅行でも、または募集型ツアーであっても、LINEのグループを作り、日程の更新や注意事項はすべてそこで行います。質問やお役立ち情報もそのグループチャット内で「分享(フェンシャン=シェア)され、集合時間の変更があっても皆それを見ているため、遅れてくる人はほとんどいません。この方式をとっている日本の学校さんは聞いた限りでは今のところ東北の私立高校1校だけです。もっと実際にはあるのでしょうが、こういうスマートな伝達方式が広まれば先生や添乗員の負担も減り、生徒は休む時間も増えていいことずくめだと思うのですが。

日台の温度差

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 ここで言う温度差とは気温の差のことではありません。気温差はたしかにあり、先週、東京が桜が咲いているのに気温が5度といいう日、台北では30度近くまで上がり、この日に来台された方は体調を壊さないか心配です。

 今回言うところの温度差は、修学旅行における、日本、台湾両校の受け入れの積極さ、おもてなしの充実度、パフォーマンスの派手さなどの格差を指しています。

 台湾の学校を訪れた日本の修学旅行生はたいてい度肝を抜かれます。バスを降りて校門に入るや、台湾の学校の生徒、先生、保護者が並んで拍手で出迎え、中には鼓笛隊や儀仗隊のお迎えまで。皆さん個人個人の名前を記したカードを持ったバディ(パートナーとも。台湾国語では”夥伴“〈フォバン〉,小天使”〈シャオティエンシィ〉とも呼ぶ)が日本の生徒のアテンド役となり、相手を見つけるや、腕を組んで来て講堂まで案内してくれる場合もあります。あまりの熱烈歓迎ぶりにまるで自分がアイドルにでもなったかのように錯覚するはずです。歓迎式典ではこの日のために一生懸命練習してきたことがわかるハイレベルなパフォーマンスを見せてくれ、スピーチでは日本語ができる生徒or先生or保護者orOGOBが日本語で話し出し、タピオカミルクティーやお菓子がこれでもかと出てきて、最後におみやげ(学校の名前入り学生カバン型ミニポーチが最近の定番)を渡され、またも校門の外まで盛大な見送り。バスが学校から離れ、ずっと手を振っていた台湾の生徒が見えなくなると、涙ぐむ日本の生徒。

 今や修学旅行の双方向性の時代。姉妹校、提携校なら台湾からも生徒・先生が日本を訪問するのも当たり前。しかし、ここで台湾の生徒にとって”あれっ?”と思うこと。台湾の生徒が学校に着いてもシーンとしている。(台湾は町中ならどこもひどく賑やかですが日本は静まり返っていることが多いから余計)やっぱり授業もあるからか、応接役の生徒数名が体育館で出迎え。台湾国語ができる人が一人もいないから、台湾から来た添乗員に通訳も司会も丸投げ。出し物も準備不足が見え見えのダンスとか歌、スピーチも自信なさげでカンペ棒読み。お土産も予算が限られていて、”え?これだけ!?”と台湾の生徒がうっかり口に出してしまうようなちゃちなグッズだったりと、何度か随行したことのある私はいつもヒヤヒヤ、オロオロ。本当は日本の先生に「先生、これはないでしょう!」とか、日本の生徒に「みんなこれでいいの!?」と大声で問いかけたいのですが、行事が粛々と進んでしまっているのを止める勇気もないので、苦虫を噛み潰すように後ろの方で座っている台湾側スタッフがいたら、それは多分私です…。

絶不評のレク

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 修学旅行の思い出にと企画されたレクリエーション活動(以下”レク”)。当事者の生徒さんや先生方は台湾での修学旅行にさらに楽しい1ページが添えられたと喜ばれているかもしれませんが、これが現地の旅行会社、ガイド、ドライバー、ホテル、レストランの面々から大大大不評なのです。

 レクには主にホテルのバンケットルームやレストランの舞台を使用して行う室内型と、バスの移動中に行う車内型とあります。

 室内型はほとんどの場合、夕食後に同じ会場で行われることが多いようです。この場合、マイクや音響、プロジェクターを使用して出し物をすることが多いです。残念ながら台湾のこういう場所で日本並の設備とメンテナンスを期待するのは難しいです。マイクの不調、機器の接続不良など当日の予測外のトラブルも多いです。日本から持ってきた音源などの媒体が台湾側で再生できないことも多々起きています(USBフラッシュメモリが無難です)。機器担当者はもちろん日本語がわかるわけありませんから、付き切りとなる現地ガイドに日程外の仕事を依頼する形になる、不満が溜まります。一番の問題は、レク進行の段取りが悪く、どこの学校さんでも予定時間を軽くオーバーしてしまうことです。日本の方は始まる時間には厳格でも終わる期間がルーズだと言われます。それぞれの班の持ち時間を短縮してと頼んでも、日本で練習したとおりにしかできないと断られます。ある学校さんですが、レストランは食事とレク含めて21時までという条件でした。ところがレクがダラダラと長引いて、22時近くにお開き、レストラン従業員はそのままサービス残業になるようで恨みがましい目で周囲を掃除しながらお気楽に振る舞う生徒達を見ていました。ドライバーもガイドも当然残業で残業代が増えるわけでもなく不機嫌になります。特にガイドはホテルについても先生方や添乗員と翌日の日程の打ち合わせをしてから上がりなので帰宅が午前様になり、また6時間後にはホテルへと駆けつけることになります。私たちは日本人が100%日本語で行うレクをわざわざ海外に来て現地の人々の不興を買ってまで空気を読まずにすることが理解できず、会社としても日本側にご提案することはありません。

 バスの長距離移動は皆さんにとっても退屈なことでしょう。そこで全員参加の車内レクとなるようです。カラオケ(著作権関係で機器が使えなくなりアカペラ)、山手線ゲーム(古今東西)、しりとり、クイズなどがおこなわれるようです。それはそれで構わないのですが、先生方や看護、カメラマン、添乗員はこういう時くらい休ませてほしいはずです。ですからせめてマイクは使わず、静かでいたい人への配慮もわすれず行っていただきたいものです。特にドライバーは朝から夜までずっと緊張を強いられる運転をしています。交通安全の大敵は情緒不安定です。修学旅行とは無関係ですが、以前こんなことがありました。とある山間部のスクールバスで、生徒が乱痴気騒ぎを起こしていたところドライバーがキレて「山猿ども全員降りろ!」と山道に生徒全員置き去りにした事件がありました。また中国人観光客を載せていたドライバーが情緒不安定で自ら車内
に放火し心中を図る事件も起きています。幸い日本からの修学旅行生を載せたバスでは大きな事故も起きておらず安心したいところですが、今後も危険を最小限にするためにも、周りの人たちの気持ちを汲んで行動するようにしてください。
 

値切りの果てに

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 修学旅行担当の高校の先生がこのブログを読んでくださっていることがあるようで、ありがとうございます。修学旅行を無事成功させるために、情報を一生懸命収集したり、旅行会社と相談・交渉をする、それも日常の教職と並行しての作業ですから、プレッシャーもひとしおだと拝察いたします。

 ただ、その熱心さのベクトルが「価格」に向き過ぎているきらいのある学校さんをちらほらと見かけるようになり、気になったので取り上げることにしました。生徒さんの安全を最重視し、それを追求していくと、バスは定員より少なめのゆとりあるバス席となり割高。看護師も1〜2人同行させると旅行費がアップします。また快適さを追求すると、初日にミネラルウォーター手配でその分追加請求。より良いホテルにするだけで数千円アップ。何かをさらに求めればそれだけ対価が必要となるのが経済の常識です。

 ところが中には「価格ダウン」を至上命題にして、旅行の安全・安心、快適性を損なうことに繋がる事例が散見されるのです。顕著なのは食事。一人当たり数百円ケチるだけでこうも違うのかといいたくなるくらい皿数や味が落ちます。ホテルも値段だけ見て安さだけを求めれば、郊外の不便な立地のホテルになることが少なくありません。さらに旅行費用を削ろうとすると、後は人件費。究極的には添乗員なしの団体すらあり、すべて先生方と現地ガイドでのみ遂行していきます。これは余程何度も来慣れている学校さんでのみ通じる荒技です。そして現地ガイドの費用を削るパターンもあります。B&Sの最中、日本の高校生は台湾の大学生が市内を案内します。そこで先生方はその間、美味しいものを食べに行きたい、どこどこに見学に行きたいとお申し出になり、ガイドさん、どこどこまで一緒に付いて案内してくださいと要望されることもあります。ところが費用を削った団体ですと、B&Sの間の日当がガイドには支払われないことが多くなり、お断わりされるか、追加料金を要求されることのなるわけです。バス料金にも同じことが言えます。朝、ホテルからB&S出発地まで観光バスを使い、7時間後、B&S集合地から夕食会場〜ホテルとバスを使う場合、真ん中の7時間はバスを車庫に返すか、他の仕事に使ってもらいます。ですから生徒や先生はバスに物を置いておくことが出来なくなるのです。

生徒に聞いた持っててよかったもの

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 修学旅行生の中には今回の台湾行きが人生初の海外旅行という方がほとんどですので、何を持って行ったらいいか、いろいろ悩まれることと思います。
 
 あれこれ持って行った結果、一度も使わず、ただかさばる重い荷物になって意味がなかったものもあるようです。バスタオル、ドライヤー、シャンプーはホテルの部屋にあるから不要。逆に寝間着は置いてないので、パジャマかTシャツと短パンの組み合わせはあったほうがいいでしょう。秋から冬は台湾北部は意外と寒くなることもあり、上着を持って来るべきだったという声も。

 インターネットはホテルなら無料WIFIが使えるものの、外出中はほとんどつながらず、日本からWIFIルーターをレンタルで持ってきた人がヒーロー視されていたことも。スマホの電池切れに備えてモバイルバッテリーも重宝します。

 学校さんによっては、台湾の空港に着いてから、ガイドとミートし、バスに乗って観光地へ向かっても、水の手配がなかったり、コンビニに寄ることがなかったりすると、ずっと飲む物がなく渇きを経験することになってしまいます。自動販売機がほとんどないので、レストランでの熱いお茶か、ホテルに着いて、備え付けのミネラルウォーターしか飲めないということもありえます。ですから、スーツケースに未開封のペットボトル飲料を1本入れておいて、台湾に着いたらすぐ取り出し携行するのがいいです。1.5lのジュースや大袋のポテトチップスを持って来ていた生徒もまた部屋でヒーローになれたということでした。
 あと、部屋での暇つぶしにゲーム類もあればあったで盛り上がるでしょう。個人の世界に入ってしまうようなスマホゲームやニンテンドーSwitchとかよりも、アナログではありますがトランプやUNOがあると人数が増えても遊べて、またバスの長距離移動でも、現地校での交流でも役に立つことでしょう。

今年の修学旅行シーズン終了

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 クリスマスを目前にひかえ、日本の学校は冬休みに入るということで、今年の日本の学校さんの台湾修学旅行はひとまずお休みとなり、私達現地のスタッフも一息つけているところです。

 と言っても、冬休みが終わって1月中旬にはまた修学旅行の団体さんが台湾に入ってきます。以前はこういう時期に修学旅行はまずなかったんですが、ベストシーズンの秋が飛行機もホテルも取りにくくなっているので、新規様は従来は考えられなかったシーズンに修学旅行を催すことになっています。ですから実は私達事務方は来年の修学旅行のスケジュール調整とか詰めの仕事がまだあったりもします。ガイドさんやドライバーさんは、修学旅行生が来なくなったら次は年末年始の一般客を相手に忙しさが続いています。とは言うものの、修学旅行生たちが台湾にいるといないでは全然違います。修学旅行進行中の時は、こちらはスケジュール変更への対応、追加手配、トラブル解決に追われます。今はこれらがないだけで、気持ちに余裕が生まれています。

 振り返りますと今年も様々なトラブルが起きました。遅刻や忘れ物、急病はどこの学校様でも起きていますが、パスポートの紛失と帰国不能という絶対にあってはならないことも残念ながら数件発生してしまい、こちらも対応にてんてこ舞いしたものです。また、日本側の要望と、台湾のサービス提供側の対応がうまく噛み合わないこともあり、間に挟まれた私達が途方にくれることも。傾向としては日本側は前例踏襲主義、完璧主義、確認と心配過多、しおりとスケジュール表絶対主義、労働時間無視のスケジュール詰め込み主義。対して台湾側は、合理主義、コスト重視、時短志向、徹底的無駄排除、意味のない前例改革、場当たり的、機動的、融通主義。もとより国民性の異なる日本人と台湾人を繋ぐ仕事の難しさを感じますが、それでも修学旅行が完遂でき、桃園国際空港でお見送りし、皆さんが無事に帰国され、感謝のお言葉をいただきますと、それまでの苦労が吹き飛ぶ思いが致します。

 来年1月中旬からの修学旅行もうまく最後まで皆さんに無事に、楽しい思い出を作ってもらえるよう全力を尽くしているところです。そういうわけで日本の担当様、メールに返事をなかなかいただけないことが多々あり、いろんなことが未定/未手配のまま本隊来台ということも起きています。お忙しいとは存じますが、メールはまめにチェック&返信をお願い申し上げます。

コンビニ

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 人口あたりのコンビニの数でいうと台湾は日本と一、ニを争うコンビニ大国です。都市部ですといたるところコンビニを目にします十字路の四つ角の3箇所がコンビニという場所もあるくらいです。台湾でもシェアトップはセブンイレブン(小七=シャオチー)、次いでファミリーマート(全家=チュエンジャア)、後はローカルコンビニのHILIFE、Ok便利店で4大コンビニチェーンとなっています。
 
 修学旅行では、生徒の飲み水(もちろん有利です)を車中で配ることもありますが、バスで途中コンビニに立ち寄って買い物させることもあります。ただ都市部では一時停車が難しくて、バスが停められるコンビニを探すのもドライバーさんにとって一苦労。複数のバスがいたらコンビニも別々に探すことになります。ホテル内にコンビニがあれば便利ですが、ホテル帰着後にツアーデスクで出入りの点呼を取ってから、最寄りのコンビニに限り外出を許可する学校さんも多いです。通常レジが店員一人であっても、制服の高校生がどかどか入ってくると、すぐに応援を呼んで、2〜3人体制でレジ打ちをしてくれます。よくスーパーに行かせたがる学校さんがありますが、日本のスーパーのようなものが台湾にもあると完全に誤解されています。外食中心の台湾社会では、スーパーは少数寡占で競争がほとんど無いため値下げもあまりなく、レジも1〜2人しかいないので、日本の高校生で並ばれると現場はパンク状態です。とにかく地元の利用客には大大大大不評です。

 台湾のコンビニにもおにぎり、おでん、中華まん、淹れたてコーヒーがあります。具やフレーバーが違うものがあるので、否定から入るのではなく違いを楽しみましょう。ペットボトル茶は甘いのも多いので、「無糖=ウータン」とか「日式=リーシー=和風」と書いてあるものなら甘くありません。ビニール袋はコンビニでもスーパーでも有料です。すでにビニール袋やエコバッグを持っている人は会計前に店員に見せてください。カップラーメンや弁当を買った人は箸ももらっておいてください。ちなみにバスでコンビニに立ち寄った場合、バス車内は飲食禁止🚫であることが多いので、アイスクリームなどはホテルに着くまで溶けてしまうのでやめましょう。

大人がダメな場合

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 今まではどちらかというと、修学旅行に来た日本の生徒が色々と問題を起こしているというような論調で書いてきましたが、今回は違います。同行の大人達がなにかと問題を起こして修学旅行のスムースな進行を妨げているという話です。

 ここでいう大人とは、学校の教職員、カメラマン、看護師、添乗員などのことを指します。もちろんほとんどの方が私達現地スタッフと協力しあって、生徒さんの安全を第一に、それぞれの役割を果たし、楽しい想い出作りに貢献していらっしゃいます。それでも中にはみんなの足を引っ張る方が出てきます。大人でも体調不良や物の紛失は意外とよくあります。

 観光バスはたいていクラス単位で、1組(A組)は1号車というふうに割り振られています。43人乗りのバスがほとんどなので、生徒40人+大人3人というように分乗します。たいてい担任+副担任+添乗員とか担任+校長+看護師といった組み合わせです。困るのが担任以外の大人がバスに乗るたびにコロコロ号車を変えることです。ある場所で見学が終わって、路肩赤い線の駐停車禁止場所にバスを呼んで、生徒と担任は乗って揃っているのに、+1人の大人が乗って来なくて出発できない、ガイドとドライバーはイライラの極致、いない本人は悪びれもせず他の号車にちゃっかり座って先に出発してました…ということがありました。また、しょっちゅう乗る号車を変えてたとある教頭先生、現地ガイドはみな「どっか別の号車に乗ってるでしょ」と考えるようになり、しまいには本当に置いていかれた!
カメラマンも仕事の性質上、よく乗る号車を変えますが、器材がかさばるだけに、本人で何号車はどれだけ席/スペースに余裕があるか把握されていたほうがいいでしょう。また、変更するなら必ず添乗員と現地ガイドにつたえておきましょう。添乗員も最後の一台は必ず私達添乗員がいなければならないという思い込みがありますが、その最後の号車がガイドも含めてギリギリだと、冗談ではなく本当に添乗員が置き去りになったこともあります(自腹でタクシーで先行組を追いかけました)。

 国立故宮博物院でも似たようなことがよく起きます。通常は、着いたらガイドは号車ごとの到着時人数をチケットカウンターに報告して入場券とヘッドホンレンタル券を購入します。そして自分の客に対しレシーバーとヘッドホンを配ります。レシーバーはガイドごとにチャンネルが設定されていて、そのガイドがヘッドマイクでしゃべった内容のみ聞こえるようなシステムです。それを知らずか、先生やカメラマン、添乗員の中には同じ学校だからどこでもいいだろうとくっついてきて、「何も聞こえない!壊れている!」と騒ぐ困ったさんも。入場券も一枚の紙に人数が印刷されたものなので、入場する時は必ず全員一緒でなければなりません。それなのにカメラマンや添乗員は全クラスの記念撮影が終わったあとに入りたいということで、「私の券だけ一枚残しといてください」などと無茶苦茶を言います。または目の前にいる同じ学校のクラスに紛れ込もうとして、入場券の人数と合わなくさせて混乱に陥れるのです。機器を返却するのも必ず号車のガイドに直接返さなければならないというルールがあるのに、「同じ学校だからどこでもいいでしょ」と、他のクラスのガイドに返そうとしたり、中には中国人観光客のガイドが出口で機器を回収しているどさくさに自分のを混ぜて返した極悪非道の先生もいたそうです。

 生徒の皆さん、反面教師という言葉がありますが、上記の大人たちの行い、決してマネしちゃだめですよ。サービスを受けるのに、サービススタッフを不快にさせて、いいことは何一つなく、行いが非道いほど、割引されたサービスしか返ってこないですからね。