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台湾修学旅行

台湾に修学旅行に行くことなったらゼヒ知っておいていただきたいことを台湾現地からお伝えしていきます

値切りの果てに

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 修学旅行担当の高校の先生がこのブログを読んでくださっていることがあるようで、ありがとうございます。修学旅行を無事成功させるために、情報を一生懸命収集したり、旅行会社と相談・交渉をする、それも日常の教職と並行しての作業ですから、プレッシャーもひとしおだと拝察いたします。

 ただ、その熱心さのベクトルが「価格」に向き過ぎているきらいのある学校さんをちらほらと見かけるようになり、気になったので取り上げることにしました。生徒さんの安全を最重視し、それを追求していくと、バスは定員より少なめのゆとりあるバス席となり割高。看護師も1〜2人同行させると旅行費がアップします。また快適さを追求すると、初日にミネラルウォーター手配でその分追加請求。より良いホテルにするだけで数千円アップ。何かをさらに求めればそれだけ対価が必要となるのが経済の常識です。

 ところが中には「価格ダウン」を至上命題にして、旅行の安全・安心、快適性を損なうことに繋がる事例が散見されるのです。顕著なのは食事。一人当たり数百円ケチるだけでこうも違うのかといいたくなるくらい皿数や味が落ちます。ホテルも値段だけ見て安さだけを求めれば、郊外の不便な立地のホテルになることが少なくありません。さらに旅行費用を削ろうとすると、後は人件費。究極的には添乗員なしの団体すらあり、すべて先生方と現地ガイドでのみ遂行していきます。これは余程何度も来慣れている学校さんでのみ通じる荒技です。そして現地ガイドの費用を削るパターンもあります。B&Sの最中、日本の高校生は台湾の大学生が市内を案内します。そこで先生方はその間、美味しいものを食べに行きたい、どこどこに見学に行きたいとお申し出になり、ガイドさん、どこどこまで一緒に付いて案内してくださいと要望されることもあります。ところが費用を削った団体ですと、B&Sの間の日当がガイドには支払われないことが多くなり、お断わりされるか、追加料金を要求されることのなるわけです。バス料金にも同じことが言えます。朝、ホテルからB&S出発地まで観光バスを使い、7時間後、B&S集合地から夕食会場〜ホテルとバスを使う場合、真ん中の7時間はバスを車庫に返すか、他の仕事に使ってもらいます。ですから生徒や先生はバスに物を置いておくことが出来なくなるのです。