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台湾修学旅行

台湾に修学旅行に行くことなったらゼヒ知っておいていただきたいことを台湾現地からお伝えしていきます

大人がダメな場合

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 今まではどちらかというと、修学旅行に来た日本の生徒が色々と問題を起こしているというような論調で書いてきましたが、今回は違います。同行の大人達がなにかと問題を起こして修学旅行のスムースな進行を妨げているという話です。

 ここでいう大人とは、学校の教職員、カメラマン、看護師、添乗員などのことを指します。もちろんほとんどの方が私達現地スタッフと協力しあって、生徒さんの安全を第一に、それぞれの役割を果たし、楽しい想い出作りに貢献していらっしゃいます。それでも中にはみんなの足を引っ張る方が出てきます。大人でも体調不良や物の紛失は意外とよくあります。

 観光バスはたいていクラス単位で、1組(A組)は1号車というふうに割り振られています。43人乗りのバスがほとんどなので、生徒40人+大人3人というように分乗します。たいてい担任+副担任+添乗員とか担任+校長+看護師といった組み合わせです。困るのが担任以外の大人がバスに乗るたびにコロコロ号車を変えることです。ある場所で見学が終わって、路肩赤い線の駐停車禁止場所にバスを呼んで、生徒と担任は乗って揃っているのに、+1人の大人が乗って来なくて出発できない、ガイドとドライバーはイライラの極致、いない本人は悪びれもせず他の号車にちゃっかり座って先に出発してました…ということがありました。また、しょっちゅう乗る号車を変えてたとある教頭先生、現地ガイドはみな「どっか別の号車に乗ってるでしょ」と考えるようになり、しまいには本当に置いていかれた!
カメラマンも仕事の性質上、よく乗る号車を変えますが、器材がかさばるだけに、本人で何号車はどれだけ席/スペースに余裕があるか把握されていたほうがいいでしょう。また、変更するなら必ず添乗員と現地ガイドにつたえておきましょう。添乗員も最後の一台は必ず私達添乗員がいなければならないという思い込みがありますが、その最後の号車がガイドも含めてギリギリだと、冗談ではなく本当に添乗員が置き去りになったこともあります(自腹でタクシーで先行組を追いかけました)。

 国立故宮博物院でも似たようなことがよく起きます。通常は、着いたらガイドは号車ごとの到着時人数をチケットカウンターに報告して入場券とヘッドホンレンタル券を購入します。そして自分の客に対しレシーバーとヘッドホンを配ります。レシーバーはガイドごとにチャンネルが設定されていて、そのガイドがヘッドマイクでしゃべった内容のみ聞こえるようなシステムです。それを知らずか、先生やカメラマン、添乗員の中には同じ学校だからどこでもいいだろうとくっついてきて、「何も聞こえない!壊れている!」と騒ぐ困ったさんも。入場券も一枚の紙に人数が印刷されたものなので、入場する時は必ず全員一緒でなければなりません。それなのにカメラマンや添乗員は全クラスの記念撮影が終わったあとに入りたいということで、「私の券だけ一枚残しといてください」などと無茶苦茶を言います。または目の前にいる同じ学校のクラスに紛れ込もうとして、入場券の人数と合わなくさせて混乱に陥れるのです。機器を返却するのも必ず号車のガイドに直接返さなければならないというルールがあるのに、「同じ学校だからどこでもいいでしょ」と、他のクラスのガイドに返そうとしたり、中には中国人観光客のガイドが出口で機器を回収しているどさくさに自分のを混ぜて返した極悪非道の先生もいたそうです。

 生徒の皆さん、反面教師という言葉がありますが、上記の大人たちの行い、決してマネしちゃだめですよ。サービスを受けるのに、サービススタッフを不快にさせて、いいことは何一つなく、行いが非道いほど、割引されたサービスしか返ってこないですからね。