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台湾修学旅行

台湾に修学旅行に行くことなったらゼヒ知っておいていただきたいことを台湾現地からお伝えしていきます

犬猫

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 台湾に来ると、街のあちらこちらに犬が寝っ転がっていたり、徘徊しているのを見かけることでしょう。野良犬は中国語で「流浪狗(リュウランゴウ)」といいますが、街中の犬たちは首輪が付いていなくてもどこかの家か店で飼われている飼い犬である場合が多いです。
 それにしてもおとなしい犬のなんと多いことか。人を噛むなんてしないことはおろか、吠えかかる犬だってほとんど見たことがありません。うちの祖父いわく、昔は一部犬肉を食することがあったそうで、その場合、うるさい犬から始末して食べてしまったそうで、おとなしいワンちゃんのDNAだけが残ったんじゃないかと思ってしまいます。そんなにおとなしいんじゃ番犬の役を果たさないと思われるかとしれませんが、都市部のほとんどの住民は一戸建てではなくマンション住まいですから吠えるのは都合が悪いのです。それでも郊外に出れば農家や工場の入り口にはしっかり番犬がいて、ヨソモノが近づくと果敢に吠えて任務を遂行しています。

 猫は台北の街中ではあまり見かけませんが、淡水や九份といった郊外の観光地ではわりとよく見かけます。ホウトンというかつての炭鉱町は猫が多く、猫で町おこしをしているくらいです。

 さて、日本の生徒さんがこうしたおとなしい台湾の犬猫を見て、撫でようとしたら、私たちは注意します。5年くらい前でしたら、「何年も洗ってなくて汚くてくさいよ」という程度でしたが、今ならこう言います。「台湾には狂犬病があるよ。」

 そうなのです。残念ながら台湾は狂犬病発生地域になってしまっているのです。長らく日本同様、狂犬病未発生地域だったのですが、野生動物のイタチアナグマハクビシンに感染例が報告されるようになってしまいました。狂犬病と見られるこうした小動物が人間や飼い犬に襲いかかったケースもありました。まだ感染した犬猫が人間を襲った事例はありませんが、放し飼いが多いことが問題で、自然界のどこかで感染小動物と放し飼いの犬猫が接触していないとも限りません。

 ですから、生徒さんには台湾ではどんなにかわいい犬猫がいてもある程度の距離から見たり写真を撮るのにとどめ、必要以上に接触・接近しないよう注意喚起をしたほうがいいでしょう。

 それから街中では放し飼いの犬の落とし物(=糞)を踏まないように要注意です。うっかり踏んだ靴でバスに乗り込もうものなら、生徒、先生、添乗員、ガイド、ドライバー…全員が不幸です。

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