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台湾修学旅行

台湾に修学旅行に行くことなったらゼヒ知っておいていただきたいことを台湾現地からお伝えしていきます

九份

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 台北に来た観光客の多くが一度は訪れる九份。ここほど評価が真っ二つに別れることも珍しくありません。

 「来てよかった!」「素晴らしい夜景に感激」「レトロな茶館で海を見下ろしながら飲んだお茶が美味しかった!」とプラス評価をしてくださるお客様はたいてい天気がよく人の少ない時に来られたのでしょう。

 「雨でずぶ濡れ、霧で何も見えない」「人がウジャウジャで何しに来たかわからない」「財布とアイフォンをすられた!交番にいったら日本人被害者の順番待ちだった」「階段が長く歩きにくい」といったマイナスの声も聞かれますが、年間200日降るといいう雨に当たったか、スリに遭われたかで悪い印象を持たれ、二度と来ないと誓った挙句、周囲にも九份の悪口を言っていることでしょう。

 事実として地形から雨がちであるという気象条件、超混雑観光地ということでスリも寄ってくるわけで、嫌な思いをしないためにも傘、レインコートといった雨対策は必要です。特にレインポンチョはカバンを背負ったまま頭からすっぽり着られて、狭い道で傘をさす煩わしさから解放されるだけでなく、荷物も濡れず防犯にもなるので、一着あると心強いです。

 特に週末は九份地区はマイクロバス以上のバスは1kmほど麓側の九号駐車場でシャトルバス(ほとんど席なし)に強制乗り換えとなります。100人を超える人数を乗り換えさせるのは現実的ではありません。

 九份を快適でない観光地にしているのは大量の観光客自身です。天気のよい日の平日の午前中ならスムーズに歩け、金鉱時代の建物を写真に撮ったり、海を眼下にお茶を楽しみ、賑やかな商店街で買い物を楽しみ、九份にしかないご当地グルメに舌鼓をうったりもできて、きっとよい思い出になるでしょう。

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 修学旅行で九份に来る場合、大抵は平日ですから石段街麓の台陽停車場(駐車場)にバスを停めてそこから先は歩きとなります。トイレはこの駐車場の公衆トイレで済ませておきましょう。ちなみに九份の公衆トイレはすべて紙がついておりません!

 九份派出所脇から始まる石段までは車道歩きです。一列でガイドさんに付いていきましょう。はみ出すと非常に危険です。派出所前の信号のない横断歩道が両側がカーブで歩行者にとって一番危険ゾーンです。通常、九份の中心まで一緒に行ったら後は解散自由行動なので、各自(班別行動が望ましい)駐車場まで戻るのですが、この横断歩道は気を付けて渡ってください。台湾では横断歩道に人がいようが、横断者が手を挙げていようがクルマやバイクはクラクション鳴らして突っ込んでくるような所です。ここは先生か添乗員が集合時間の15分くらい前には立っていらしたほうが安心です。

 石段街を上がっていくと昇平戯院という昭和初期に建てられた映画館まえの広場に出ます。軽便路というかつての金鉱石を運搬していたトロッコ軌道が走っていた車道との合流点です。混雑具合によってはここで解散です。さらに上まで行く場合、途中左手に『千と千尋の神隠し』湯ばーばの館のような建物、阿妹茶楼(アーメイチャーロー)の前を通ります。この建物を撮影したいなら右手の鉱夫像か海悦楼レストランの下あたりから撮るといいでしょう。阿妹茶楼はお茶体験コースで300元/人です。お茶か食事のお客様以外は入場見学だけとかトイレ借りるだけというのはできませんので、中でお茶を楽しみたい場合は30分くらい時間を取ったほうがいいです。中心地にあるのと分かりやすい建物ゆえ、先生方の本部として使われる学校さんも多いです。生徒さんが何かあったらここへ来れば確実に先生に会えるわけです。この建物前をさらに上がると左手に公衆トイレ、もう少し上がると基山街という長い商店街です。基山街右手50メートルが展望台になって海の眺めがよく少し広場状になっていますのでここで解散でも良いかと思います。自由行動では石段街や阿妹茶楼の写真を撮ったり、茶芸館(料金はどこもほとんど300元)で台湾茶芸を楽しんだり、お店で買い物をすることになります。商店街の尽きた車道にコンビニもありますので、ホテル到着後自由の無い学校の場合、ここでお菓子や飲み物を仕入れておきましょう。ただ、車道伝いに駐車場に戻るのは危険極まりないので来た道を戻りましょう。ガイドさんたちは石段街と基山街の十字路や道の端などに立っていて、皆さんが道に迷わないように見守っています。駐車場までわからなくなったら遠慮なく聞きましょう。集合時間が近づいたらガイドさんたちは徐々に生徒たちを石段街まで押し出すように誘導し、駐車場まで降りてもらうようにしています。この場合、添乗員さんが駐車場のバス前にいて、先生方が例の横断歩道で誘導というふうに分担すると比較的スムースに集合できます。全員集合時間までに駐車場まで来られたらいいのですが、たまに「神隠し」(集合時間になっても現れない)になる子もいるので、時間に余裕を持って行動するようにしましょう。